外壁塗装の臭い対策「塗料」の種類

外壁塗装の臭い対策「塗料」の種類

外壁塗装は、塗料の強い臭いに頭が痛くなったり、気分が悪くなる方も少なくありません。揮発油独特の臭いに、近隣からもクレームが入ることもあります。出来れば、トラブルなく穏便に塗装工事が終了して欲しいものです。塗料の臭いを抑えることができれば、工事中であっても、穏やかに日常生活を送ることが可能になります。
そこで、今回は、臭いの問題を軽減するために開発された、塗料を紹介していきます。
これから、外壁塗装をしようと考えている方、参考にしてくださいね。

●塗料の不快感とは?

外壁塗装の臭いの要因は、使用する塗料に有ります。シンナーのような強烈な臭いは、不快で気持ち悪いというのが、ほとんどの人の感想でしょう。この不快な臭いが、塗装工事中の10日程も続くと思うと辛くなってきます。もちろん、近隣からも強烈な臭いに苦情が来ることもあります。塗装工事の不快な臭いは、塗料の臭いなので避けられないとも言えますが、揮発性の材料を含まない、臭いに配慮した塗料を使用することで、気持ち悪さも近所の苦情からも解放されるようになります。
次に上げるのは、臭いのもとを軽減した塗料になります。
外壁塗装で使用する塗料を決める時に、ぜひ参考にしてください。

●F☆☆☆☆(エフフォースター)塗料

「F☆☆☆☆」とは、JIS工場で生産されるJIS製品に、表示することが義務付けられているホルムアルデヒド等級の、最上位規格を表すマークです。
人体や環境に配慮した塗料を選びたい人におすすめの塗料になります。ホルムアルデヒドの発散量がゼロか微小で、使用制限のない材料を意味するF☆☆☆☆(エフフォースター)塗料です。
ホルムアルデヒドは、濃度によって粘膜への刺激性を中心に急性毒性があります。蒸気は呼吸器系、目やのどなどの炎症を引き起こし、「シックハウス症候群」の原因物質の一つとして知られています。
・F☆☆☆☆ ・・・ 使用面積制限なし
・F☆☆☆ ・・・・ 使用面積制限あり
・F☆☆ ・・・・・ 使用面積制限あり(F☆☆☆より面積は少なくなる)
・マーク表示なし・・ 使用禁止

【おすすめ商品】

エコフラット70(日本ペイント)、エコホルスF4(関西ペイント)、ガイナ(日進産業)等

●匂い付き塗料

塗料の臭いを消すというより、良い匂いがしてほしいという人におすすめ、匂い付きの塗料です。水性塗料の中でも塗装時のキツイ臭い対策に特化した塗料で、バラの芳香を付けて塗料の臭いが目立たない構造になった塗料です。

【おすすめ商品】

ハナコレクション100水性、ハナコレクション100ファイン、ハナコレクション200UVファイン他(すべて日本ペイント)

●自然塗料

木目の外壁に使用し、臭いだけでなく環境や人体への影響にもこだわりたい人におすすめの自然塗料です。室内環境の意識の高まりから見直されてきた塗料で、天然素材が主原料の塗料です。しかし、日本での自然塗料の明確な定義が無いため、ラベルは自然塗料でも、限りなくシンナー臭がするもの、柑橘系の香りの強いもの、オイル臭の強いものなど様々です。

【おすすめ商品】

オスモカラー(ドイツ:オスモ社)、リボス(ドイツ:リボス社)、バトン(大谷塗料(株))、ユーロ(大阪塗料工業(株))

●まとめ

外壁塗装の時に近所からのクレームで多くなるのが、臭いの問題です。シンナー臭が好きな人は稀であり、不快感を訴える人の方が多い事でしょう。しかし、塗装工事が始まると、拡散する臭いに蓋をすることもできず、困ってしまいます。そうなる前に、塗装業者に臭い対策について、確認することをおすすめします。塗料を選択することで、クレームもなくなり、不快に感じることなく、工事期間を過ごせたらお値段が少し高くなっても、安心できるのではないでしょうか。
まずは、塗装業者に塗料について、しっかり説明してもらいましょう。