外壁塗装の前にチェック!塗料の種類や特徴、価格を比較・解説

外壁塗装の前にチェック!塗料の種類や特徴、価格を比較・解説

外壁塗装・外壁リフォームを行う際に気になるのが、塗料の種類や違い、それぞれの特徴ではないでしょうか。

塗料はさまざまな種類があり、変わるのは見た目だけではありません。

素材によって機能や耐用年数、価格も大きく異なります。

外壁塗装は5〜15年に1度の大きなイベントです。

塗料選びも今後の家のメンテナンスに関わってくるため、慎重に選びましょう。

この記事では、塗料の種類ごとに特徴や費用、耐用年数などを解説します。

目次

  1. 塗料が変わると何が違う?
  2. 塗料に含まれる成分
  3. 外壁塗装に使われる塗料の種類・価格・耐用年数
  4. 外壁塗装における塗料の選び方
  5. 塗料はさまざまなタイプ・グレードがあるため外壁塗装のプロに相談するのがおすすめ

塗料が変わると何が違う?

外壁塗装は見た目をきれいにするだけでなく、建物を保護する大切な役割りがあります。

建物は毎日紫外線や雨にさらされることで、塗膜は日々劣化しています。

そのため定期的に外壁塗装を行うことで塗膜を補い(取り替えて)防水し、寿命を伸ばす必要があるのです。

外壁塗装を行わずに放置していると、次第に雨漏りを引き起こしたり下地の柱を腐らせてしまうなど建物の破損・損壊につながる可能性があります。

そして、ここで重要となるのが塗料の種類です。

塗料はアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素などさまざまな種類があり、それぞれの持つ特徴が違います

価格や塗装後の見た目も変わってくるため、目的や求める機能、予算に応じて適した塗料を選ぶことが重要です。

塗装業者に相談すれば調査・ヒアリングなどをもとに塗料の提案・見積もりを出してもらえますが、自身でもおおよその知識を持っておくと、悪徳業者を見分けることにも役立つでしょう。

塗料に含まれる成分

塗料の種類の前に、まずは塗料に含まれている成分について解説します。

外壁塗装で使われる塗料は、①合成樹脂、②添加剤、③顔料、④溶剤類、の4つの成分で構成されています。

このうち①〜③が乾燥すると塗膜となる「メイン要素」、④は蒸発してなくなってしまう「サブ要素」です。

これらの成分はそれぞれに違う役割りを持っており、成分の品質レベルや成分含有の有無で塗料の種類が決められます。

例えば、合成樹脂の品質レベル(=グレード)は主にアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素などの種類に分かれ、これが耐久性を決める主成分となるのです。

また、着色効果のある顔料の有無はエナメル・クリヤー、ツヤ消し剤を調整することでツヤ有り・ツヤ消しの仕上がりを実現します。

それぞれの役割りと主な例をまとめると以下の表となります。

塗料の成分 役割り
合成樹脂 耐久性を決める主成分 アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素など
添加剤 塗膜に機能を追加する 1液型/2液型、硬質/弾性、ツヤ有り・ツヤ無しなど
顔料 塗膜に色を加える エナメル・クリヤーなど
水・溶剤 塗料を液体化させる 水性/油性など

 

特に合成樹脂は塗料選びの際の最重要ポイントで塗料の耐用年数・グレードを大きく左右します。

合成樹脂は上の表の例で挙げているように主に4種類あり、アクリル<ウレタン<シリコン<フッ素の順で耐久性が高くなりますが価格も比率して上がります。

また、シリコンなどの合成樹脂と特有の成分を混合して作られる「ハイブリッド塗料」もあります。

「ラジカル塗料」や「セラミック塗料」などはこのタイプです。

合成樹脂はそれぞれ「水性」と「油性」があり、さらに「1液型」と「2液型」に分けられます。

そのため、アクリルの合成樹脂だけでも4パターンの塗料があるということです。

しかし、外壁塗装を行う上で選択する必要があるのが「合成樹脂」「水性/油性」「ツヤ有り/無し」などの項目となります。

外壁塗装に使われる塗料の種類・価格・耐用年数

ここでは外壁塗装に使われる一般的な塗料と特殊塗料の種類、それぞれの特徴や価格、耐用年数についてわかりやすく比較、解説します。

ただしこれらの耐用年数や価格は目安です。気象条件や塗料メーカーなどによって異なります。

 

塗料の種類 特徴 耐用年数

(目安)

価格帯

(目安)

アクリル系塗料 ・他の塗料に比べて安価

・カラーバリエーションが豊富

・軽量で重ね塗りしやすい

・塗膜の劣化が早くこまめなメンテナンスが必要

3〜8年 1,200〜

1,800円/㎡

ウレタン系塗料 ・剥がれにくく硬度がある

・さまざまな壁材との相性が良い

・光沢があり高級感が出せる

・紫外線に弱い(変色しやすい)

8〜10年 1,800〜

2,400円/㎡

シリコン系塗料 ・近年の外壁塗装の主流

・耐久性・耐水性・費用などのバランスが良い

・長期的に見るとコスパが良い

・透湿性が高く結露が発生しにくい

10〜15年 2,000〜

2,800円/㎡

フッ素塗料 ・耐熱・耐寒性が高い

・酸性雨や紫外線に強い

・汚れが付着しても雨で流れ落ちる

・メンテナンス回数を減らせる

・1回あたりの施工費用が高い

15〜20年 3,200〜

5,000円/㎡

ラジカル制御塗料 ・チョーキング現象を抑えるために開発されている

・防カビと防藻性に優れている

・コストパフォーマンスが良い

・次世代の塗装の主流と期待されている

12~15年 2,200〜

4,000円/㎡

光触媒塗料 ・セルフクリーニング(雨と日光の力で汚れを落とす)

・耐用年数が長い

・空気清浄効果がある

・色のバリエーションが少ない

15〜20年 3,800〜

5,500円/㎡

無機塗料 ・火事でも燃えにくい

・壁の汚れを浮かせて雨水で洗い流す

・耐用年数が長い

・ひび割れしやすい

20~25年 3,500〜

5,500円/㎡

セラミック塗料

(遮熱・断熱)

・掛け合わせる配合樹脂によって機能が異なる

・断熱・遮熱性が高い

・外壁が汚れにくい

・石材調のデザインも実現できる

・費用が高い

10〜20年 2,300円〜

4,500円/㎡

ナノテク塗料 ・防火性が高い

・セルフクリーニング(壁の汚れを雨水で洗い流す)

・防カビと防藻性に優れている

・環境に優しい

・費用が高い

10〜15年 2,400〜

5,500円/㎡

 

外壁塗装における塗料の選び方

ここまで解説してきた通り、塗料は種類によってさまざまな特徴やメリット・デメリットがあることがわかります。

実際に自分の家の外壁をリフォームする際には、どのようなポイントを意識して塗料を決めれば良いのでしょうか。

まずはどの部分を塗装するか範囲やおおよその予算を考えた上で、欲しい機能や色、ツヤの有無、グレードなどの条件を決めていきましょう。

すべての希望を満たす塗料を選定するのはなかなか難しいかもしれませんが、例えば以下の項目で自身の希望を洗い出し、優先順位をつけてみてはいかがでしょうか。

項目
追加機能 遮熱・断熱・防水・無機・セルフクリーニング効果など
カラー 白・黒・ブラウンなど/エナメル・クリヤー
ツヤ ツヤあり・ツヤ消し
グレード アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素
溶剤の種類 水性・油性
弾性 硬化塗料・微弾性塗料・弾性塗料

また、塗装業者に依頼する場合は複数の業者に連絡し相見積もりをもらいましょう

その際、業者ごとの違いを明確にするために、必ず同じ条件で依頼することが重要です。

塗料はさまざまなタイプ・グレードがあるため外壁塗装のプロに相談するのがおすすめ

外壁の塗料はグレードや種類、弾性、色などの組み合わせでさまざまな種類があり、希望の条件に合うベストな塗料を選定することは非常に困難です。

また、外壁リフォームは足場を組む必要があるため大きな金額が動くことになります。後から後悔しないためにも塗装業者に相談しプロのアドバイスをもらうのが良いでしょう。

悪徳業者に引っかからないためにも必ず複数の業者に相見積もりを依頼し、しっかりと選別することも大切です。