雨戸のメンテナンスについて

雨戸のメンテナンスについて

ご自宅の窓に雨戸はありますか?

戸建てを新築する際や建売を購入する際など、雨戸を設置するか迷った方もいるのではないでしょうか。

近年では、雨戸を設置せずに窓ガラスを強化ガラスにして対策するお宅も多いですが、やはり雨戸の存在は大きく、台風の時などは、暴風音の軽減や暴風により飛んでくる物から窓ガラスを守る役目、また防犯上にも良いことから、雨戸を設置することは住宅にとって大きな安心感に繋がります。雨戸がない場合、台風の時などは万が一のために窓ガラスに養成テープで補強するなどの対策が必要となる場合もあるため、雨戸があれば閉めるだけなので手間がかかりません。そんな雨戸ですが、お手入れは必要なのでしょうか。

ご自宅で雨戸を使用している時に、室内側である目に見える部分は、気になれば拭き掃除などのお手入れはできますが、外側の外気に触れている部分はあまり見ることがないように思います。外壁と同じく、常に外気に触れている状態の雨戸である場合は、紫外線や雨風の影響を受けており、内側の部分よりも劣化症状は進行しやすいです。
長年使用していると、経年変化による傷みも加わりますが、サビなどがひどくなってくると、雨と共にサビの汚れが流れ外壁を汚してしまう可能性が出てくるため、外壁にも影響が出てしまいます。雨だれによる汚れは換気扇の部分によく見られる症状で、特に色が薄めの外壁のお宅は目立ちやすい傾向にあります。費用のことを考えると、雨だれによる汚れが気になるからといって、その都度メンテナンスを行うわけにはいかないですが、外観の見栄えには大きく影響することですので、気になる場合は定期的な清掃やメンテナンスが必要不可欠です。

逆に全く気にならない、気になるけど費用がかかるためメンテナンスは考えていないというお宅の場合は、年数が経てば経つほど劣化症状は進行してしまいます。

見栄えが悪くなるだけでなく、劣化症状がひどければ雨漏りに繋がる可能性も大きくなるため、安心して暮らしていくためには定期的な点検やメンテナンスは必要となります。

そこで、雨戸の経年劣化は交換するしか方法がないと思いがちですが、外壁塗装と一緒に雨戸の塗装も行ない、復活させる方法があります。

近年では、常に外にむき出しの雨戸ではなく、未使用の時は外から見えにくい収納型の雨戸も多くありますが、収納型の雨戸であっても長年の間何もしていない場合は、状態をチェックし、必要な場合は外壁塗装と一緒に塗装をしてもらうと良いでしょう。雨戸の補修を考える際に、塗装を行い修復する方法と、雨戸本体の交換をする方法とありますが、費用の面では雨戸部分だけの塗装だけを見ると数千円で済むのに対し、交換となると種類によって数万円から何十万円とかかってしまいます。塗装の場合、外壁塗装と一緒に行うのが一般的ですので、全体の費用としては大きくかかってしまいますが、外壁塗装を検討している場合であれば、雨戸の塗装を加えたところで、そこまで費用は大きく変わらないということになります。雨戸の塗装を行うと、もちろん見た目が綺麗になるわけですが、ツヤが出て雨を弾く効果も強まることから、機能的にも塗装による効果は大きくなります。塗料の効果でサビにくくなるため、雨だれによる汚れの心配もなくなります。

このように雨戸の補修を塗装で補うのは大変メリットがあることですが、塗装ではどうにもならない程の劣化症状の場合は、交換するしかない場合もあります。

家電などと同様に、型が古い場合は同じ物に交換できないことも考えられます。その場合、雨戸を設置する窓枠などに合わない場合も出てくるため、雨戸本体の交換以外の費用が発生してしまうこともあります。余分な費用がかからないようにするためにも、早め早めの対策が必要となるわけです。

外壁の塗装は足場が必要となるため、屋根の塗装も合わせて行うことが多いですが、およそ10年ごとに定期的な点検やメンテナンスを行うと良いとされています。

そのタイミングで雨戸の塗装も行えば、劣化症状が酷くなる前に綺麗な状態を保つことができると考えられます。業者へ依頼する際に、見積書を出してもらうと思いますが、雨戸や雨樋といった付帯部と呼ばれるところの状態もきちんと見てくれる業者を選びましょう。外壁や屋根の部分とは別に、付帯塗装として記載されていれば、事前にどこの塗装なのか確認をすることも大切です。

長年安心して暮らしていくためには、定期的な点検やメンテナンスは欠かせないものです。

劣化症状がひどくなればなるほど費用はかかってしまうので、費用でお悩みの方はまずは相談することをおすすめ致します。信頼できる業者であれば、劣化の詳しい状況や予算に合った提案をしてくれるはずです。外観部分というのは、外からじっくり自宅を拝見しないと気付かないこともあり、あまり気にかけない所だからこそ専門業者に見てもらうことが重要になってきます。