外壁塗装を失敗しないための心得とは?

外壁塗装を失敗しないための心得とは?

外壁塗装を行う上で重要なのは、信頼できる業者へ依頼することですが、自分が騙されるわけがないと過信しすぎている方ほど、悪徳な業者に騙されてしまうといったケースは多く存在します。
部分的な修理とは違い、外壁塗装となると費用も大幅に必要となるため、誰もが納得して契約をしているはずなのですが、なぜ失敗してしまうのか、実際にあった例を見ていきたいと思います。

失敗した理由の中でも多くみられるのが、外壁塗装をしたいと自ら業者を探したわけではなく、突然家に訪問してきた業者に依頼をした場合です。
なぜ依頼をしてしまったのか?それには様々な理由がありますが、まず外壁塗装に関して細かな知識をお持ちの方は少ないと思います。

訪問してくる業者の中には、そこに目を付けて劣化の状態をオーバーに伝えたり、言葉巧みに外壁塗装を行った方がよいと煽ってくるのです。
そこには上手く構成された営業トークがあるはずです。ありもしない劣化の症状や、本来かかる工事費よりも高い値段を提示しているにもかかわらず、割引価格だと伝えることでお得感を出すなど、なんかしらの手法があるのです。外壁塗装にかかる費用の相場を知らなければ、割引価格になってお得だなと思い契約をしてしまうというのが落とし穴なのです。

他に、営業マンと趣味や出身地の話などで盛り上がり、人柄で契約してしまうというのも多くあります。同郷と聞くと勝手に親しみを感じてしまうのは、日本人の弱点かもしれません。業者と契約をする上で、人柄というのはとても大事なところなのですが、信用しすぎたために肝心な契約内容にきちんと目を向けず、後になっておかしいと気付いた時には遅かったということもあります。

また、外壁塗装を検討中で色んな業者に見積もりを出してもらい、契約内容や業者の対応重視ではなく金額が1番低いところと契約した場合も注意が必要です。
安い金額で納得のいく外壁塗装が行われるのであれば問題はありませんが、金額が安いのには何か理由がある場合が考えられます。塗料を塗る範囲が限られていたり、塗料を薄めて使用するなど、相場より金額が低い場合は要注意なのです。相場を知らなければ気付くことが難しいことなので、事前に知ることが回避できる対策です。
金額は、もちろん誰もが安いに越したことはないのですが、あまりにも安い場合は何かしらの落とし穴があると思った方がよいでしょう。

外壁塗装にかかる工事期間にも注意が必要です。本来2週間前後かかる工事期間ですが、そこには重ね塗りなどをするための乾燥時間も含まれています。
きちんとした工程を守らなければ、いくら質の良い塗料を使用しても本来持つ機能を最大限に発揮できない可能性が高くなってしまいます。そのため工事期間が短く済み早く終わるなどといった言葉には気をつけなければなりません。自ら工事期間を短くしてほしいと要求するのはもってのほかです。
騙されてしまうケースで最も悪質なものが、契約まで行ったあと、工事前に費用の全額前払いもしくは半額などの前払いを要求してくる悪質業者です。
金額が支払われたあと、工事の着工する気配もなく、連絡をすると繋がらないといった事例は実際に起きています。こういった場合、書面でのやり取りがなければ何の手がかりもありません。

前払いを要求してくる業者であった場合は、直ちに契約解除をする必要があります。契約前には、業者の所在地をきちんと確かめること、そして口約束で契約をすることは絶対にやめましょう。
業者ではなく、費用を抑えたいからとDIYで外壁塗装を行おうとお考えの方も要注意です。現在は、DIY用に様々な工具や塗料なども仕入れることが可能ですが、大幅な面積の外壁を自身で塗装するのは大変という理由よりも、外壁塗装には技術が必要であり、業者は不具合があればそれらを修繕しながら行うことが可能ですが、素人である場合は不具合に気付くことなく塗装をするのみになってしまうでしょう。
外壁は高さもあるので大変危険を伴う上に、色ムラや剥がれがすぐに起こってしまうなど、結局業者へ依頼するということも少なくありません。

外壁塗装は、塗装工事を行うか行わないかを1日で判断するものではなく、誠実で信頼のできる業者を見つけてこそ決断するものではないかと感じます。決して安く済むものではないので、判断は慎重にしたいものです。話を聞いたばかりにも関わらず、流れにまかせて判を押すことやサインをしないこと、すぐに信用してしまわないことが大切です。

優良な業者かどうかわからないと感じる場合は、所在地やホームページなどを検索し、下調べすることも必要です。

これまでの実績や経験など、ある程度のことは伝わるはずです。また、疑問に思うことは契約後ではなく、契約前に全て解決しておくことが重要です。後になって余分に費用がかかるなど、想定外のことが起こってしまっては、不信感が募り工事をしたことを後悔するといった負の気持ちに陥ってしまいます。工事をして良かったと思えるように、外壁塗装だけではなく住宅に関わる工事には注意して大切なお住まいを守っていきましょう。