塗装に関する資格や認可を持っている塗装業者か確認しよう
外壁塗装工事業者に免許は必要?
外壁塗装工事は、熟練した技術と知識、経験を必要とする専門職です。
しかし、特に免許は必要ないとされています。
必要ないからと言って、資格や許可が無いわけではありません。
長年の実績のある外壁塗装工事業者なら、必須でなくとも資格や許可を有しているはずです。
免許も資格もなくても違法性はありません。
外壁塗装に免許や資格が不要でも、工事に含まれる足場の設置や危険物取り扱いなどは、免許が必要になります。
社内に一人も有資格者がいない外壁塗装工事業者は避けたほうが良いでしょう。
免許や資格がいらないということは、知識や技術がないのに、あるように偽って商売をしている外壁塗装工事業者もいると言うことです。
雨漏り診断士
雨漏りの知識を有するという意味で持っている業者の方が良いですが、雨漏り診断士の資格があるから、雨漏り工事ができるというものではありません。
ただ、外壁塗装工事業者が雨漏り診断士を有している場合、知識にのっとったうえで、雨漏り防水工事ができる可能性が高いです。
現場経験
何より経験が大切です。外壁塗装工事業者を選ぶときは、スタッフの年齢や経験値を確認しましょう。会社が創設されてからどのくらい外壁塗装工事をしているかもチェックしましょう。
足場の組立て等作業主任者/有機溶剤作業主任者
自社にこの足場の組立て等作業主任者/有機溶剤作業主任者を持つスタッフがいる会社は、きちんとしている可能性が高いです。また、これらの資格者は外注できてしまうため、外注するということは、お客様の費用に上乗せされるマージンが増えるということです。
資格や許可証を見たら、有効期限を確認
外壁塗装工事に関する資格や許可には、有効期限や指定エリアが存在します。
証明書を見て安心するだけでなく、有効期限と塗装したい現場がエリア内かも確認が必要です。
塗装技能士
塗装技能士は、都道府県職業能力開発協会が実施している、塗装の技能検定に受かった人だけが保有できる国家資格です。資格試験もあるため、経験年数と知識がないと取得できません。
▼塗装技能士の取得条件
一級:7年以上の実務経験
二級:2年以上の実務経験
三級:6カ月以上の実務経験
※実務経験が免除される条件もあります。
この資格を持っている外壁塗装工事業者は、まず信頼できます。
足場の組立て等作業主任者
労働安全衛生法では、高さ5m以上の足場の組み立て・解体・足場上での作業は、「足場の組立て等作業主任者」を必ず現場に置かなければならないとしています。
この資格も3年以上の実務経験と資格試験が必要です。
建設業許可証
1件500万円以上の外壁塗装工事を受けることができるのは、「建設業許可」を受けた業者のみです。建設業の許可は業種別に受けなければならず、塗装業を営む場合は、「塗装工事業」の建設業許可となります。5年毎に有効期限が切れますので、最新のアップデートがされているか確認しましょう。
資格・許可情報を偽っている業者も!
「塗装技能士」は1級と3級で大差があり、等級の掲載が義務付けられているのにもかかわらず、○級という等級表示がない場合は注意しましょう。
有資格者をうたっているのに、1名しかいない
外壁塗装工事業者で「有資格」をうたっていても、社内に1名しかいない場合もあります。それでも、他の職人が熟練工というケースなら良いのですが、1名の有資格者に新入り未経験で構成されたチームで施工されるかも知れません。
外壁塗装工事業者を見極めるのは難しいですが、正しい資格や許可の知識を持って、少しでも優良な外壁塗装工事業者を選びましょう。