外壁塗装の足場はなぜ必要なの?費用は?

外壁塗装の足場はなぜ必要なの?費用は?

近所を散歩していると、足場を組んで養生シートを掛けた現場に出会うことがあります。
「外壁塗装をしているんだ」と思いながら、通りすぎます。
考えてみると、「外壁塗装=足場」の構図が自然と出来ていることに気付きます。
さて、何故足場を組まないといけないのでしょうか?足場代はかなり値段が高いと聞きますが、省けたら外壁塗装の支払いは安価になるのではないかと思いますが、どうなんでしょう。
今回は、足場についての素朴な疑問をテーマにします。

●外壁塗装における足場の役割

外壁塗装工事は、先に足場を組むことから作業が始まります。外壁塗装の見積り段階で、すでに足場代は記載されていますが、なぜ足場が必要なのかは「当たり前」という感覚であり、曖昧な理解のままだと思われます。
そもそも、外壁塗装の際に、なぜ足場を組む必要があるのでしょうか。

①作業効率を上げる

②作業員の安全性を確保する

足場を組んだ後に、家全体を覆うように足場にシートが掛けられます。このシートも足場同様に作業員の安全確保をしながら、塗料の飛散を防止する役割を持っています。シートも含んでの足場と考えます。塗装工事が終われば撤去される足場は、「高い」と感じてしまうかもしれませんが、足場を組まないと塗装工事はできません。
ずっと昔は、足場無しで梯子を使って塗装していた時期もあるようですが、現在は、コンプライアンス上ありえません。また、シートを掛けずに塗装すると、塗料が風に舞って近隣に被害を与えても、塗装業者の工事保険は適応されません。足場を設置しないことは、業者の過失になるのです。塗装工事に足場は必須なのです。

●外壁塗装の足場費用の相場

外壁塗装の見積もり額は高額なので、私達には適正価格というのがよくわかりません。高いお金は支払いたくないし、安いのもしっかりとした作業をしてくれるのか心配になります。
「外壁塗装の相場」が気になる方も多いのではないでしょうか?

・足場の相場価格は・・・1㎡あたり700円~1000円

外壁塗装の足場は、「1㎡=○○〇円」といった算出方法で計算します。通常は、700円~1000円程が相場で、戸建て住宅の場合、㎡の広さにもよりますが20万円前後が足場代となります。養生シートも含めての金額となりますが、天気によって足場への影響も左右されるため、設置から解体までの、足場やシートのメンテナンス代金も含められていると考えられます。

・安すぎる足場には注意が必要

足場は組むのに1日、解体に半日はかかります。先に相場となる費用を書きましたが、あまりにも安い場合は、注意が必要になります。作業員の安全を守り、近隣からのクレームも抑えるためには、慎重に足場作業を行いたいものですが、安い費用で足場を頼むと儲けが少なくなり、いくつかの工事現場を掛け持ちしなければなりません。慎重に作業することが出来なくなる可能性があり、結果として、事故やトラブルを誘発しやすくなるのです。
ある程度の費用は、安全作業とトラブル回避のために必要だと理解しましょう。

●外壁塗装を足場代で判断しない

足場代が無ければ塗装費用はかなり安くなります。しかし、足場は必ず必要になります。
見積書を見る時は、足場代だけにこだわらず、安全性、トラブル解消も含めて総合的に判断するようにしましょう。
足場代が安くなったとしても、肝心の塗料が高ければ、総合的にみて高くなってしまいます。逆も然りです。どの項目にどれぐらいのお金が掛かるのか、手間であっても一つ一つ確認しながら、業者に説明を求めましょう。

●まとめ

外壁塗装に付きものの足場は、欠かすことのできない大事な設備です。安全に作業するため、スムーズに作業をすすめるため、近隣トラブルを回避するためには、足場代の値段が安いからで決めてはいけないのです。相場の値段を知ったうえで、外壁塗装工事代金トータルで確認しながら、納得のいく説明をしてもらいましょう。
足場(あしば)は「安心」「信頼」の場なのです・・・と、私は思いました。