外壁塗装の効果について

外壁塗装の効果について

外壁塗装というと、建物の美観のために行う施工だと思いがちですが、塗料には、雨風や紫外線に常にさらされている外壁を保護する役目が備わっています。

そのため、外壁塗装をすることで、外壁の耐久性を高め寿命を伸ばすことが可能となります。
外壁の塗料には、様々な種類があり、ウレタン、シリコン、アクリル、フッ素系などがあり、それぞれ特徴や耐久年数などに違いがあります。

ウレタン系は、価格と機能性が良いことから一般的によく使用される塗料ですが、デメリットとしては耐久年数が5〜7年と短めなことが挙げられます。
フッ素系は、ウレタン系とは反対に耐久性に優れており、約15年〜と長いため、耐久性を重視する方にはとてもオススメですが、デメリットとしては価格が高いことが挙げられます。

住宅の外壁塗装は、長い目で見た場合に耐久性が優れたことに越したことはないですが、コストがかかるという点でウレタン系を選ぶ方が多いということになります。
どんな塗料を使用しても、必ず経年劣化は起こりますが、何を重視して考えるかはお客様次第ということになるため、後悔をしないようにするためにも知識を得ることはとても重要なことです。

塗料には、高い防水性能があり、外壁を雨や雪、湿気などの水気から保護する役目があります。

塗装がされていない外壁は水分に弱く、ひび割れが起きると、水気や湿気から外壁材が早期に劣化してしまい、雨漏りが起こる可能性や破損から建物の崩壊へと繋がる恐れもあります。
外壁塗装をすることで、外壁の痛みを和らげ雨漏りや破損を防ぐ効果やひび割れ防止効果、また塗料によっては結露を防ぐ効果が期待できるものもあります。
塗料には断熱や遮熱効果もあり、気温の高い夏は涼しく、気温の低い冬は暖かいといった、理想の室内温度を保つためには塗料の力も大きく必要です。

真夏の直射日光を直接浴びる外壁は、温度が上昇することでダメージも大きく、劣化のスピードも増してしまいますが、遮熱効果のある塗料であれば、直射日光による外壁の温度上昇を抑える効果やダメージを抑えることが期待でき、室内の温度上昇も抑えてくれることに繋がるため、エアコンの冷房効果を高めてくれるでしょう。

断熱効果のある塗料であれば、冬の暖房効果を高めることもでき、節電効果にも繋がります。電気代高騰となっている今は特に重要な役割を持つ塗料の効果と言えるでしょう。

塗料には遮音効果が期待できるものもあります。

塗料で遮音効果と聞くと、あまりピンと来ないかもしれませんが、音は壁を通して室内に伝わってくるものです。
壁を何層にも厚くすればそれなりに騒音を防ぐことは可能ですが、外壁を何層にも厚くするわけにもいきませんので、遮音効果のある外壁塗装を取り入れることで気になる騒音を抑えることが期待できます。外の音だけではなく、室内から外にもれる音も抑えることができるため、暮らしやすくなる環境につながります。

外壁は、常に雨風や外気、日光にさらされていることから、どうしても劣化のスピードが早くなってしまう場所です。美観を保ちたいからといって、毎日全体を拭き掃除したり洗い流すというわけにもいきません。塗料の中には、付着した汚れを雨などと一緒に洗い流すことが可能な光触媒の塗料というものがあります。特殊な効果を持つ塗料を使用すれば、常に美観を保てる上に、汚れから進行する劣化も抑えることが可能となります。劣化のスピードを抑えられるということは、外壁の寿命を伸ばすことにも繋がるため、期待できる効果が高いでしょう。

様々な効果がある塗料ですが、建物が建っている場所によって塗料を選ぶというのも重要です。海沿いに建っている場合は、外壁がとても湿りやすくカビや苔が生えやすく、また錆びやすいため、それらを防止させる効果がある塗料を使用することによって、発生を抑えられれば外壁の劣化も遅くなり、建物の寿命も伸ばすことが可能となるでしょう。

外壁塗装は、新築で一度施しただけで一生そのままでいいという物はありません。

それぞれの耐久年数や外壁の劣化具合に合わせて、メンテナンスを行っていく必要性があります。
塗料を選ぶ際は、種類によって持つ性能が異なるため、何を重視するかが1番のポイントとなります。外壁というと、色選びに悩まれる方も多いので、塗料の種類によって選べる色に違いが出るため、好みの色があるのかどうかも選ぶ基準となるでしょう。

塗料は、値段が高ければ間違いないというわけでもなく、一番安いからという理由で選ぶのもまた違います。それぞれの機能性を知り、先のメンテナンスのことも考慮した上で選ぶと良いでしょう。外壁塗装は、住宅にとってその家の快適さを左右するものでもあるため、安易に色だけで選ばないようにすることをオススメ致します。業者と話す中で、専門家の人の声も取り入れつつ、後悔のない塗料を選びましょう。