外壁塗装にふさわしくない月は6月?1月?失敗しない季節の選び方
外壁塗装の営業マンが、「今の季節が一番いい季節なので……」と言い、契約を急かしてくる事例があると言います。
ですが、外壁塗装に向き不向きの季節や、ふさわしくない月は本当に存在するのでしょうか?
結論から言うと、外壁塗装に向いていない月はあります。
しかし、施工できないというわけではありません。諸条件が合わずに断念する方が多くなるだけで、基本的に外壁塗装は年中施工が可能です。
失敗しない外壁塗装を行うために、塗装専門店ならではの視点から、「外壁塗装にふさわしくない月」と、メリットやデメリットについて解説していきます。
外壁塗装にふさわしくない月は6月ではなく1月~2月の冬季
結論から申し上げると、外壁塗装にふさわしくない月は「1月」もしくは「2月」といえます。
おすすめできない順序で、月ごとのデメリットをお伝えいたします。
1月
1年の中でもっともおすすめできない月は1月です。
積雪のある地域では絶対に施工ができないからです。
また、塗料の乾きも遅くなります。
一般的な塗料は、5℃以下の温度では乾きません。
積雪のない地域でも日照時間が少ないため、作業時間が短くなります。
工期が伸びることが多く、養生の仕方によっては暖房機器やエアコンの使用にも制限がかかります。
諸々の条件を合わせても、外壁塗装にはふさわしくない月といえるでしょう。
2月
2月も外壁塗装には向いてない月といえます。
理由は、1月の内容とほぼ同じです。
日照時間はやや伸びるため、1月よりはよいといえます。
ただ、その他の条件、とくに寒気や積雪量に関してはピークの時期でもありますので、しっかりとした施工管理ができない業者には依頼しないほうがいいでしょう。
8月
真夏の8月も、外壁塗装にふさわしくない月と言えます。
塗装の乾きはよく、しっかりとした仕上がりになりますが、作業者や家主にとって過酷な環境になるため、工期が伸びることがあると苦痛を強いられます。
屋根は非常に高温になるため、早朝か夕方以降しか塗装ができません。
また、作業者の熱中症や、養生で屋内冷房の制限が生じると建物内の人の健康にもよくない影響が出る可能性があります。
また、近年はゲリラ豪雨が発生する可能性があります。8月の施工は、慎重に検討しましょう。
6月
梅雨時の6月は、外壁塗装にふさわしくない月といえます。
雨の日は塗装工事を進めることができないので、雨の多い6月はどうしても工期が伸びがちです。
ですが、気温や作業者の作業のしやすさは、冬季や真夏よりもずっと条件がいいです。
雨さえ降っていなければ普通に外壁塗装工事を進めることができるので、工期が伸びてもかまわない方にとっては穴場の時期とも言えます。
外壁塗装の季節ごとのメリット、デメリット
外壁塗装に向かない月を避けるのも重要ですが、向いている時期にもデメリットはあります。
ここでは、季節ごとに外壁塗装をする上でのメリットとデメリットを比較していきます。
春は塗装向きの季節
3月~5月末の春季は、塗装に最適な時期といえます。
天候が比較的安定しているため、急に工事を進められなくなる事態になることが少なく、業者も施工しやすい季節です。
塗料の乾きも標準的で、しっかりと固まってくれます。
デメリットとしては、花粉や黄砂の時期ですので、気にされる方は別の時期を検討してもいいかもしれません。
花粉や黄砂、砂埃が付着しないように養生シートでカバーしながら施工するのでほとんど影響はありませんが、業者の管理の甘さなどで入り込む可能性はゼロではありません。
また、優良業者は忙しい時期です。
飛び込みで塗装予約をしても待たされてしまい、梅雨の時期まで待たないと工事ができない可能性があります。
春季に塗り替えを検討されている場合は、冬のうちから見積もりを検討することをおすすめします。
梅雨の時期は雨が降らなければ塗装のベストシーズン
6月~7月頭の梅雨期は、塗り替えに向いてない月でもご紹介しました通り、雨でどうしても工期が延びてしまいがちです。
しかし、雨さえ降らなければ、塗料のよく乾く気温を満たしています。
雨期でもしっかりと施工管理のできる業者に依頼するのならば、ベストな時期とも言えます。
また、梅雨期は避けるお客様が多いため、優良業者の予約がとりやすいです。
真夏の塗装を物件によっては避けたほうがいい理由
7月末~8月末の真夏の時期の外壁塗装は、自宅として暮らしている物件では避けたほうがいいです。
夏の外壁塗装は、塗料の乾きはいい傾向にあります。
かっちりとした強度の高い塗装を施すことができ、仕上がりも美しいです。
デメリットは、作業者や家主の負担が大きいことと、夏の急な気候変動で工期が延びる可能性があることです。
近年、夏場の気温上昇は問題となっており、都市部の日中の屋外は数時間過ごすだけで熱中症を発症するリスクがあります。
当然、作業者にとってもこの環境は過酷で、気象条件によっては作業を中断せざるを得ないこともあります。
屋根は太陽熱で靴のゴムが溶けるほど熱くなることがあり、早朝か夕方しか塗装ができません。
家主が屋内にいる場合、エアコンの室外機を養生してしまうと冷房の使用に制限が生じる場合があります。
テレワークや在宅勤務で日中家にいることが多い方、ご家族に在宅される方がいる場合は、塗装の時期をずらすなど工夫をしたほうがいいかもしれません。
また、予想外の雨や強風で工事が中断し、工期が延びることもあります。
天気予報などで事前に察知できないゲリラ豪雨は、作業者や現場監督にとっても悩みの種です。
そういった事情も理解したうえで、真夏の外壁塗装は十分に検討したほうがいいでしょう。
秋は外壁塗装向き 台風は進路を予測できるので問題なし
9月頭~12月上旬の秋は、外壁塗装向きの季節です。
春と同じく気候が安定しているので、計画通り工事を進めていきやすいのがメリットです。
台風が心配だというお客様もいらっしゃいますが、台風は多くの場合、天気予報のチェックで予測が可能です。
台風の時期はあらかじめ工期から外しておくなど対策が取りやすいので、安心して依頼していいでしょう。
デメリットは、春と同じく、優良業者の予約が取りづらい傾向にあります。
秋の外壁塗装をお考えでしたら、夏のうちから問い合わせ、見積を検討しておくことが重要です。
真冬の外壁塗装は積雪地帯では不可
12月~2月末までの冬季は、北海道、東北などの積雪がある地域では施工自体ができません。
また、日中5℃以上の気温まであがらない地域も、塗料が乾かないため施工が不可能です。
一部地域を除くと施工は可能ですが、どうしても気温等の条件が整う日中の作業に限定されてくるため、工期が他の季節と比べると長くなりがちです。
長い工期が問題ない場合は施工を検討してもいいかもしれません。
メリットも2つあります。
冬季は晴れの日が多く、空気も乾燥しているので、気温の問題がクリアできていれば問題なく施工が進められます。
また、優良業者の予約が大変取りやすい時期です。冬季限定で割引を行っている業者もあるので、安く外壁塗装を済ませたい方は検討してもいいでしょう。
1年のなかで最も外壁塗装に向いている月は10月
季節ごとのメリット、デメリットを踏まえ、塗装匠ナビがおすすめする一番外壁塗装に向いている月は「10月」です。
10月:台風も落ち着き、気候が安定している
11月:10月に引き続き、気候が安定している
5月:気象条件がよく、気温も高まってきている 花粉や黄砂の飛散も落ち着いている
問題は、この時期はどこの業者も混んでいるため、飛び込み予約は難しいことです。
早めの比較検討をし、優良業者の予約を押さえておきましょう。
また、この時期に飛び込みでやってきて「今が一番いい時期なので」と契約を急かす業者には要注意です。
優良業者は忙しい時期なので、この時期にすいている業者は悪徳業者の可能性があります。
急かす業者にいい業者はいません。外壁塗装は、急を要する場合でない限り慎重に検討し、納得のいく業者で工事をしましょう。
お問い合わせが増えるのも、実は春から
お客様からのお問い合わせが増える時期は「春~夏前」です。
3月ぐらいからお問い合わせ件数がじわじわと増え始め、7月くらいが問い合わせのピークになります。
忙しい時期は、問い合わせ窓口も混雑しがちです。
人為的ミスを避けるためにも、他の人が行動していない「冬」もしくは「真夏」からお見積りを検討し、いい時期で塗装ができるようにしましょう。
また、デメリットが問題ないようであれば、混雑しない夏と冬に工事の時期をもってくることも検討してもいいかもしれませんね。
まとめ:向き不向きは確かにあるけれど、積雪地域以外は「1年いつでも」外壁塗装をしても大丈夫!
外壁塗装にふさわしくない月として1月、2月を紹介しましたが、デメリットの部分が問題ないようでしたら基本的に1年間いつでも外壁塗装は可能です。
外壁塗装に向かない時期は、経験豊富で施工管理のしっかりした業者に依頼することで、繁忙期よりも丁寧に塗装してもらえるというメリットもあります。
塗装匠ナビでは、丁寧な施工で評判の業者から、お客様の条件にあった業者を厳選し、ご提案させていただきます。
お悩みでしたら、相談は無料です。お気軽にお問い合わせください。