腕のいい外壁塗装の職人さんとは?塗装屋の目線から解説します
外壁塗装の職人ってどんなイメージですか?
多くの人が「ヤンキー」「いかつそう」「無口」と、漠然と怖いイメージを抱いているみたいです。素行が悪い人の就職口というイメージをお持ちの人もいるみたいです。
ひと昔前まではそうだったかもしれません。ですが、今は塗装職人の中でも改革が起きていて、マナーもバッチリの職人さんがほとんどです。
ここでは、外壁塗装の職人を見極める方法や、優良な職人がどんなことに気をつけて工事に当たっているかを紹介します。
どんな人が職人になるのかも紹介していますので、塗装職人を目指している方も読んでみてくださいね。
塗装職人ってどんな人?
塗装職人にはどんな人が多いのでしょうか。
優良業者に勤めている「普通の職人さん」を、外壁塗装の専門店の視点から解説していきたいと思います。
塗装職人って怖い?
塗装職人でもっとも一般的なイメージは「怖いお兄さん」ではないでしょうか。
髪が茶髪や金髪、体つきはいかつく、休憩時間はタバコを吸ってパチンコの話を同僚としている…そんな「輩」のような姿を想像してしまう人は少なくないようです。
もしくは、昔堅気の頑固な親方で、もくもくと一人で作業を進め、挨拶以外は一言も喋らないままいつの間にか仕事を終え、現場からいなくなっている…そんなクールなイメージかもしれません。
実際、そういった職人も多い業界ではあります。ただし、人は見た目によりません。
見た目は怖く、不愛想でも、仕事は丁寧で熟練の技術を持つ職人もいます。
逆に、どんなに誠実そうな見た目でも、詐欺まがいの営業をかけてきたり、手抜き工事をする職人もいます。
ですので、見た目や振る舞いだけでいい職人を判断するのは、なかなか難しいものです。
しかし、お客様の大切な物件をお預かりしている意識のある職人は、おのずと見た目や振る舞いにもいい印象は現れると感じています。
また、近年では威圧感を与えるようなスタイル、喫煙をする人を雇い入れないという基準を設けている業者も増えてきています。(「塗装匠ナビ」の運営会社では、職人面接時に喫煙について伺い、入社の条件として勤務時間内は禁煙していただくことをお話ししています)
優良業者の職人は社員研修などであいさつやマナーを教わってから現場に出ています。
また、服装や見た目にも気を遣い、清潔感があるスタイルを心がけています。
今ではひと昔前の「ヤンキー」のようなスタイルの職人はだいぶ是正され、社会人としてのマナーが身についている職人のほうが多くなりました。
ですので、「職人=怖い人」というイメージをお持ちの人は安心してほしいです。また、実際に見た目通りの怖い人が来るような業者は、社員教育が行き届いてない可能性があるので避けたほうが安全です。
優良塗装職人の一日
☑朝7時30分 会社に集合
打ち合わせや材料の確認を行い、8時ぐらいに現場に移動します。
☑朝8時30分 施工開始
10時くらいに小休憩をはさみ、12時くらいまで作業に当たります。
作業中無駄な私語は慎み、近所迷惑にならないよう気を配るのがルールです。
☑昼12時 昼食
移動車の中やコンビニのイートイン、近くの飲食店で済ますことが多いようです。
施主の許可があれば現場にシートを敷くなどして汚さないように飲食することもあります。
☑昼13時 作業再開
15時ぐらいに小休憩をはさみ、17時~18時まで作業に当たります。
作業後は帰社、もしくは直帰することもあるようです。
実際の外壁塗装の一日の流れを、優良業者でしっかりとした教育を受けた職人さんのケースでご紹介しました。
外壁塗装は家の外での作業になるので、作業に当たる職人と施主が顔を合わせないこともあります。
優良業者であれば施主の目線の有無ではなく、また、近隣や敷地内のマナーもしっかり守って施工を進めてくれるでしょう。
こんな塗装職人には注意
優良業者の職人の一日をお伝えしましたが、では、こんな塗装職人には注意したほうがいいという特徴はあるのでしょうか。
注意したい職人の振る舞いと、避けるための方法をご紹介します。
また、大手メーカーにありがちな下請け職人の質が悪い現状にも触れていきますので、お悩みの業者さまもぜひお読みください。
現場でタバコを吸う塗装職人
敷地内でも気にせずに、休憩時にタバコを吸う職人には気を付けましょう。
イメージが悪い、匂いが迷惑…といった害だけでなく、揮発性の塗料を使う現場でタバコを吸う職人がいるのは安全面でも大変危険です。
火気が、万が一施工物件に燃え移ったらと考えると恐ろしいですよね。
見積時に、タバコを吸う際はどうしているのかを担当営業に確認するといいです。
優良業者であればもともと現場内禁煙を義務付けているか、快く対応してくれます。
地べたに座って休憩、食事をとる塗装職人
とくにシートや縁石を用意せず、敷地内に自由に腰かけて昼食や休憩をする職人にも注意が必要です。
マナーの問題で、ご近所に威圧感を与えたり、どうしても非常識な印象を与えてしまいます。
こちらもお見積り時に「昼食はどうされてますか?」と聞いてみると、優良業者ですと快く回答してもらえるはずです。
夏場の熱い時期の施工なら、施主側で涼める場所を提供できると丁寧ですね。
ただ、お昼ご飯やお茶などに関しては、基本的には施主側で用意しなくても大丈夫です。
外の天候状況などで作業時間が変わることもあるので、どうしても何かお心遣いを……と考えられる方は、ペットボトルのお水やお茶をお気持ちで出すくらいで留めておきましょう。
話し声がうるさい塗装職人
大声で談笑しながら作業をしたり、ミスをした際に怒号が飛び交うような業者は、聞いていて気持ちはよくないですし、ご近所に迷惑も掛かるので避けたいですよね。
作業中の指示や、人としてのコミュニケーションの範囲を超えている雑談(ギャンブルや猥談など、品のない会話。またはパワハラに該当するような怒号や否定)を聞いた場合は、直接職人に指摘するのは難しいかと思いますので、施工を依頼した会社にしっかりクレームを入れることをおすすめします。
優良業者であれば職人に改善を求めるなど、常識的な対応をしてくれます。
大手ハウスメーカー下請け工事の質が悪い理由
大手ハウスメーカーはメンテナンスのプランとして、格安の塗り替えを提供しているところもあります。新築購入の長期保証として導入している場合もありますよね。
ですが、こういった大手メーカーの工事を利用したことによる外壁塗装のトラブルは後を立ちません。
実際に施工するのはハウスメーカーの直接雇用の社員ではなく、下請けの業者、職人であることがトラブルの大きな原因です。
施工の下請け業者は、そこに至るまでいくつもの元請けに工事代金を吸われ、格安で施工していることがほとんどです。ひどいところだと、5次請け、6次請けの職人が実際の工事に当たっているパターンもあります。
メーカーが「3回塗りでやります」とお客様から代金を頂いたにもかかわらず、作業を請け負う会社にたどり着いたころにはとても3回塗りを施せるような工賃ではなかった…ということもあります。
予算も期間も足りず、人数の節約や材料の節約のために無茶な工期を組まざるを得ず、3回塗りを2回塗りで済ませ、余った塗料はどこかに捨てているなんてパターンもあるくらいです。
もちろん、こういったギリギリの現場で働く職人は、過酷な労働環境を強いられているのでマナーが悪くなってしまいやすい側面があります。また、当然賃金も安いので職人が定着せず、人数合わせに日雇いバイトでなんとかしのいでいることもあります。
経験の浅い職人に施工された結果、5年も経たずに外壁がダメになるケースもままあるのです。
メーカー保障だから安心、というわけでもありませんのでご注意ください。
悪徳業者の見分け方に関しては、以下の記事でも紹介しています。
[clink url=”https://tosou-takumi.com/blog/716/”]
こういった悲劇を避けるためには、やはり評判の塗装専門会社に直接依頼をするのが重要です。
塗装匠ナビは、運営会社自体も自社施工が可能な外壁塗装専門店です。専門店目線から選りすぐりの塗装工事会社を紹介し、工事会社とお客様が直接コンタクトをとれるのが大きな特徴です。
無駄な中間業者を挟まないので、安いのに品質の高い工事を提供することが可能です。
品質の高い工事をご希望の方も、元請けの仕事の窓口を増やしたい業者様も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
お客様の「お願い」と業者様の「できます!」を直接マッチさせ、業界の悪い体質を是正していくことが、職人の質を上げるために我々ができることだと考えています。
塗装職人になるためにはなにをしたらいい?
塗装職人は、人がいなくならない限りずっと存在する職業であり、まさに「手に職」と言える職業です。
ですが、なるために何が必要なのか、どんな仕事なのかを実際に知れる機会はそこまでありません。塗装職人の怖そう、きつそうなイメージもあいまって、なかなか一歩を踏み出せないでいる方も多いのではないでしょうか。
ここでは塗装職人になるために必要な資格、適性についてご紹介します。
もちろん業者によって別途選定基準はありますが、おおまかな傾向としてぜひ参考にしてみてください。
塗装職人になるには
塗装職人には年齢制限はありません。
下は中学卒業後すぐ(16歳以上)から、上は定年がない会社で働けばいくつでも、という年齢分布になっています。
塗装職人の就職口は様々で、外壁に限ると以下のような場所があります。
・外壁塗装の専門業者(いわゆる塗装屋)
・リフォーム業者
・ハウスメーカー、建築会社
また、板金塗装を経験してから外壁に転職する方や、建築、工事関係から転職する人も多い印象です。
若いうちから働く必要のある人や、手に職をつけたい人にとっては、やる気次第で入社できる環境です。
塗装職人の給料
塗装職人の給料ですが、年齢、経験、地域、また雇用形態によって異なるため、一概にはいくらと言えないのが実情です。
平均額としては年収300万~350万の範囲内で、平均的な水準の給料といえます。
経験を積み、いい条件で転職する、資格を持って資格手当をもらう、独立することなどで年収アップが期待できます。
また、技能が高ければ若いうちから高収入を得られるチャンスもあります。
塗装職人って資格はいる?
塗装職人は、なるための資格はありません。
塗装職人を目指すための専門学校、大学のコースなどもあります。
必須ではないですが、大手メーカーで職人を志す場合は有利に働くこともあるかもれません。
また、実務経験を積むことで様々な国家資格にもチャレンジできます。
資格があることで、転職で有利になったり、わかりやすく優良な職人としての箔がつき、お客様がつきやすくなるというメリットがあります。また、独立する際に必須になる資格もあります。興味のある方はチャレンジしてみるのもいいでしょう。
代表的な外壁塗装職人の資格
・塗装技能士(1級~3級)
・有機溶剤作業主任者
・外壁診断士
・窯業サイディング診断士
・外壁劣化診断
また、建築関係の他の資格(足場の組立て等作業主任者、建築施工管理技士(1級、2級))、乙4種危険物取扱者、カラーコーディネーター、雨漏り診断士などが外壁塗装の分野においては役立ちます。
塗装職人に向いている人
炎天下、寒冷でも外仕事となり、ある程度の体力は必要となってきます。ですので、体が丈夫であることは必須条件といえます。
また、油性溶剤を使うこともある現場です。ちょっとした香水でも頭が痛くなるような匂いに敏感すぎる人には勤まらないでしょう。
基本的には外仕事が嫌ではなく、極端に溶剤と体質が合わない人でなければ間口は広いと言えます。
また、適性としては以下のものがあげられます。
・きれい好きである(壁の汚れなど、染み付いたものを落とすことが好き)
・細かい作業が得意
・美的センスがするどい
・人とコミュニケーションを取るのが得意
女性も塗装職人になれる?
最近は、外壁塗装職人を志す女性も増えています。
塗装職人が男の世界であることはどうしても否めませんが、塗装職人の適性としては、女性のほうが向いている部分があるのも事実です。
着替えやトイレなど、大変な部分はありますが、そういったデメリットを飲み込めるようであれば、志すこと自体は全く問題ないです。
また、重量物も最大20キロのペンキ缶くらいなので、他の工事現場と比べると女性の参入のハードルは低めといえます。
また、お客様からは女性職人は歓迎されることが多いようです。とくに住宅の塗り替えですと日中家にいるのは家主の奥様が多いため、女性職人は安心できると喜ばれています。
簡単な世界ではないですが、女性が塗装職人である業界的なメリットは大きく、感謝されること間違いなしです。やってみたいと思っていたけれど勇気が出ないという方もぜひ、チャレンジしてみてください。
塗装職人は怖かったのは昔の話!優良業者の職人はマナーも一流
塗装職人は年齢層も性別も関係なく、様々な人がいます。
ひと昔前は怖い人も多かった業界ですが、今ではそういった人は徐々に減り、社会人としてのマナーを兼ね備えた人がしっかりと工事に当たってくれることでしょう。
塗装匠ナビでは、登録の業者様としっかりと面談し、安心の優良業者を厳選して登録しております。
また、塗装専門会社が運営しているため、紹介後も業者様に関してのご相談が可能です。
お客様にも塗装会社にも納得の出会いを提供いたしますので、お気軽にお問い合わせください。